マストドンにおける変態たちの生き方と肯定の文化

投稿者: | 2017年12月13日
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※これはmstdn.jp Advent Calendar 2017用の記事です。

2017年4月15日に mstdn.jp に「worstman」というアカウント名でマストドンを開始しました。

マストドンがどういうものかに関しては、わざわざ語るまでもないと思うので、今回はマストドンにおける「変態たちの生き方」と「肯定の文化」について書いてみようと思います。

マストドンは変態の巣窟?

私にとってマストドンといえば通称「jp鯖」と呼ばれる mstdn.jp なのですが、そこのユーザーたちはサーバ運営創設期から「膣」という言葉を多用し、一時期は「膣鯖」と呼ばれていた時期すらありました。

「膣」は言わずと知れた子宮から体外に通じる管状の器官で、交接器と産道を兼ねた女性器のことですから、特にそれ自体に卑猥な意味はありません。ただ、日常会話で頻繁にやり取りされる言葉ではありません。

しかし、jp鯖のユーザーたちは喜々として「膣」という言葉を多用し続けました。異常とも言える行動です。けれど彼らの多くは良識を持ち、会話は礼儀正しいユーザーでした。

彼らは変態だったのでしょうか?

変態紳士と変態淑女

2009年に Twitter 上の変態を勝手にランキングする「あぶついったー」というサービスを運営していた私にとって、マストドンにおける変態達の生き方はとても新鮮に映りました。

2009年における Twitter 上の変態たちは、個を主張しました。好き勝手に各自が卑猥な言葉や変態性の強い内容をツイートしていました。

ところが、マストドンでは「何かひとつのお題」に対して変態性の強い内容を各自がトゥートし、それをまたブーストし、話題に乗っかっていくことで、共通の変態性癖の話が流れていくという独特な雰囲気がありました。

そう、いわば、マストドンは変態紳士と変態淑女による変態舞踏会さながらだったのです。

ごめんちょっと自分でも何言ってるかよくわからないです。

肯定の文化

マストドンにおいてこの独特なタイムラインの雰囲気が形成される理由のひとつに、「肯定」の多さがあると私は考えています。

Twitter におけるリツイートに相当するブースト機能を使った後に、

  • わかる
  • それな
  • わかりみがふかい
  • etc…

といった「肯定の言葉」を使う人が他SNSに比べると圧倒的に多いと思います。他のSNSでよく見かけるのは

  • でも〜
  • いやそれって〜
  • ちーがーうーだーろー
  • etc…

といった逆説の接続詞から始まるような「否定の言葉」が多くはないでしょうか。

「わかる」

このたった三文字の言葉だけで、マストドンのコミュニティの形成の大半が成されている、と私は感じています。

私とマストドン

基本的に他者から拒絶されることが好きな人はいないと思います。私もそうです。前述したように、マストドンは肯定の文化によって成り立っており、拒絶されることが苦手な私にとってはとても心地の良い場所です。いい意味で、大人たちの社交場だと思います。

タイムラインの流れに乗り、時にネタを吐き、時に本音を吐き、時には真剣にトゥートする中で、気付いたことがひとつあります。

それは「美男美女多すぎ問題」です。

マストドンにて顔やアイコンを公開するユーザーは一定数居ますが、基本的にみんな美男美女だと思います。

「公開できる顔面を持っているから公開するんだ」という意見もありますが、ユーザー数の母数を考えたら、ちょっと美男美女多すぎやしませんか、という。

そして何故か、自撮り公開がタイムラインの流れになった際に、私もその流れに乗ってしまいました。

初の顔出し

「最低人間」というハンドルネームでインターネットに住み始めてもう17年目になりますが、不特定多数に自分の顔を公開するのは初めてでした。

私は、実年齢よりも若く見られるという点以外においては自分の顔を「ブサイク」だと思って生きてきたので、公開する瞬間は本当にドキドキでした。

「ははっ、偉そうにいろいろトゥートしてたけど顔はこんなブサメンかよ、笑うわ」程度のことは言われる覚悟でしたし、自撮りを公開したらマストドンを辞めようかとも考えていました。

ところが、自撮りを公開して数秒後に

  • ステキです
  • やさしそう
  • イケメンじゃん
  • え、どこかの芸能人の写真じゃないの?!
  • etc…

といった肯定の言葉ばかりがタイムラインと通知欄に並びました。

正直、嬉しくて泣いた。

マストドンは愛に溢れている

私は、身長も 160cm に満たないチビですし、顔面にも自信はなく、身長コンプレックスや顔面コンプレックスや体型コンプレックスを抱えて生きてきました。

それをたまにマストドンに吐露すると、マストドニストたちは肯定の言葉をくれるのです。

  • そんなことないよ、自信持って
  • 身長なんて気にしたことないよ
  • ふざけんなお前めっちゃええ男やんけ!!
  • etc…

本心で言ってくれているのか、それとも話を合わせているだけかはわかりません。以前の自分だったら、ははっ、口だけでしょ?と思っていたでしょう。

でも、今は、みんな本心から言ってくれているのがなんとなくわかります。そして、そう信じたいです。

おわりに

いつも気分が落ち込んだりしている時に、励ましてくれる皆さんには感謝しかないです。

自分も、皆さんに愛を返したいと、いつも思っています。

愛に溢れたマストドンが、永く、永く、続きますように。

またマストドンで会いましょう。

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